「生産管理」とは、受注した製品を効率的に生産するために行う管理のことをいいます。

製品を生産するためには労働力・原材料・生産設備などが必要ですが、これらの生産計画および生産工程を管理するシステムを「生産管理システム」と言います。

生産においては、生産形態(個別生産か見込生産か)や、顧客との関係(BtoBかBtoCか)、管理すべき業務の範囲など、各企業が置かれた状況によって管理の内容が異なります。そのため、生産管理システムの導入に際しては、製品の見積から受注、資材発注、納品、請求、入金までの流れを網羅するための徹底したヒアリングを実施することが成功の要になります。

当ブログでは、今回より生産管理システム導入・更改成功に向けたエッセンスを紹介していきます。

生産管理システム導入・更改プロジェクトを編成する

導入・更改プロジェクトの編成にあたっては、営業部門・製造部門など、ユーザー部門(利用部門)に属する社員を必ずメンバーに入れることが重要です。これは各部門のヒアリングや意思疎通をスムーズに行うためです。「経営層だけ」や「IT部門だけ」で導入・更改を実施しようとすると、現場のニーズを把握できず、システム導入は困難を極めます。プロジェクトメンバーの編成は、今後の会社の浮沈に関わる重要な鍵となるため、慎重に行う必要があります。

プロジェクトメンバーにキーパーソンを入れる

プロジェクトメンバーを選定する上で重要なことは「キーパーソンを必ずプロジェクトに入れる」ということです。
キーパーソンとは、社内や部署内、または組織の人間関係の中で大きな影響力をもった人物のことをいいます。「この人を押さえておけば、周りの人は従ってくれるだろう」と思える人のことです。各部署で影響力をもったメンバーをプロジェクトに入れることで、プロジェクトの決定事項や新システムの仕様などがスムーズに各部署に伝わりやすい、また、各部署のメンバーを説得しやすいといった利点があります。

キーパーソンとは“クレーマー”の場合もある

貴社にも一人は“ITクレーマー”が存在するのではないでしょうか。ここで言うITクレーマーとは、社内のITシステムの非効率な箇所や改善点に対して、耳の痛い苦情や改善要求を言う人のことです。もし貴社内にITクレーマーがいるのであれば、できる限りプロジェクトに巻き込むことをお勧めします。
なぜならば、生産管理システム導入後のクレームが大幅に減ることが期待できるためです。ITクレーマーは現状の至らない点を把握していることが多く、プロジェクトのメンバーに加えることで改善案を聞き出すことが期待できます。結果的にプロジェクトの成功に繋がることが期待できます。また、「ITの改善には、想像以上に時間と費用がかかる」ことも肌で感じていただけます。そして、もし新システム導入後に仕様上の不具合が見つかったとしても、「あなたが決めたシステムですよね」と応じることが可能になります。
このように、ITクレーマーをプロジェクトに入れることで、現状の業務の改善点の洗い出しがスムーズに行え、導入後のトラブル回避も期待できるというメリットがあります。

ヒアリングには時間をかける

現状の業務を改善する生産管理システムを導入するためには、現状分析と社内ニーズのヒアリングを徹底的に行う必要があります。もし、このヒアリングを疎かにし、現行業務と社内ニーズを無視してしまえば「使われないシステム」「クレームの止まらないシステム」になってしまいます。

余裕のあるスケジュールを組むことが重要です。補助金などの申請時期にシステム導入を無理やり合わせるのではなく、じっくりとシステム導入のことを議論・検討できるスケジュールを組む必要があります。