システムのサービスインは「ゴール」ではなく「スタート」である

以前は、新システム本格稼働開始のことを「カットオーバー」と呼んでいました。「カットオーバー」とは「木を伐採した土地」という意味があり、「伐採完了」を強調した言葉と思われます。
しかし、最近では、新システム本格稼働開始のことを「サービスイン」と呼ぶようになりました。「サービスイン」とは、新システム本格稼働開始はゴールではなく、「サービスの始まり」という意味を強調する言葉であります。

生産管理システム導入プロジェクトでは、システム本格稼働を目標として突き進みますが、これはゴールではありません。どのようなシステムにも完璧なものはありませんし、常に新しい問題点や改善点が出てきます。また、システムを導入した本来の目的、例えば売上アップ、コストダウンなど、本来の目的を実現して、初めてシステム導入が成功したと言えます。

システム導入の本来の目的を実現しているか、定期的なチェックが必要

時代が変われば業務のやり方も変わります。また、システム導入当初にあったニーズもやがて消えたり、または新たなニーズ、新たな不満が生まれたりします。
システムの社内定着を促進し、末永く使ってもらえるシステムにするためには、「システムはサービスイン後からがスタート」という発想を持ち、定期的に「IT満足度調査」や「ワークショップ」等を行う必要があります。

これにより、普段聴けないようなシステムに対する不満やニーズを聴き出すことができるようになります。特に、ファシリテータを交えたグループでのワークショップを行えば、隠れた意見が出やすくなります。

「IT満足度調査」「ワークショップ」はIT担当の円滑業務のために行う

通常のIT担当者の方たちは、このようなアンケートやワークショップは敬遠しがちです。「自分たちの悪口が書かれたら困る」というのが大きな理由です。
しかし、これらを行うことは、IT担当者のためであるのです。次世代システム更改に向けた問題提起をしてくれるものであり、自社のITの未来の方向性のヒントをくれる重要な情報です。今後の仕事を円滑に進めることができるようになります。

自社の明るい未来のために、積極的に意見を訊くべきなのです。