ここ数年、「クラウドコンピューティング」「クラウドサービス」という言葉が市場をにぎやかしています。2015/2/18の日経新聞にも、「富士通グループ540社のシステム すべてクラウド化」という記事が掲載されていました。また、2/27には、米IBMがクラウドなどに4700億円の投資を行うとの情報も掲載されていました。

このクラウドサービスとは、従来は手元のコンピュータに導入して利用していたソフトウェアやデータなどを、インターネットなどのネットワークを通じて利用できるサービスのことを言います。「クラウド」とは「cloud:雲」の意味ですが、「(何をやっているか見えない)雲の中から提供されるサービス」といった意味があります。

我々がよく目にするクラウドサービスは、インターネット上で活用している電子メールやスケジュール管理、そして、データ保管サービス(ストレージサービス)などです。

データ保管サービスを取り上げてみましょう。
これは、従来であれば、ハードディスクやファイルサーバー機器を購入しなければ実現できなかったことですが、今では、インターネットにつながりさえすれば、月々の利用手数料(安いものは500円程度〜)の支払いで実現できるわけです。
このようにクラウドサービスは、今まで高価なサーバー機器等を購入しないとできなかったようなことがより低価格で実現できるようになったのです。

ですので、中小企業においては、クラウドサービスは今後利用が欠かせなくなっていきます。前述のストレージサービスしかり、社員間でのスケジュール共有や、顧客情報管理などの情報共有も、昔に比べて、はるかに簡単に始められるようになりました。(ちなみに、有名なストレージサービスは、SugarSync、Google Drive、Dropbox、iCloudなどがあります。)

このように、クラウドサービス活用のメリットは大きいのですが、逆にデメリットもあります。
ここで紹介したような中小企業向けのクラウドサービスは、インターネット上でのサービスが主ですので、セキュリティの問題があります。ウイルス対策やファイアウォールソフトの導入など、セキュリティー対策を決して怠ってはなりません。
また、高価なクラウドサービスでは、自社にサーバーを設置(オンプレミスと言います)するほうが、数年単位で計算すると、割安になるケースもあります。

クラウドサービスを使うか否かは、セキュリティーリスク、数年単位での利用予定など、企業毎のIT戦略を勘案して決めることになります。